資金繰り表(しきんぐりひょう)とは?【融資に役立つ用語集シリーズ】
大阪谷町の税理士、大山俊郎です。
資金繰り表(しきんぐりひょう)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
はじめて融資を受ける場合には聞いたことがない人もいるかも知れませんね。
この記事では、資金繰り表の意味を分かりやすく説明していきます。
資金繰り表の定義
資金繰り表とは、経営における(現金での)収入と支出を月ごと(※)にまとめたものです。
※週ごとにまとめる場合もあります。
決算書などに計上される売上高は発生主義であり、実際の現金入金時期・現金出金時期とは通常は異なります。
資金繰り表は、このうち現金入金時期・現金出金時期(現金の出入り)を基準にして作成した表です。
経営における現金の収入と支出という物質的な面から、債務(買掛金や未払金など)の決済状況や経営における資金的な余裕(運転資金の有無など)を把握するために作成・利用されます。
資金繰り表のチェックポイント
資金繰り表のチェックポイントは・・・
- 表の中の数字や計算が間違っていないか
- 手持ち現金の範囲が間違っていないか(解約できない定期預金が「現金」に含まれていないか)
- 融資の申し込みの際に提出する場合は、融資金額が資金繰り表に反映しているか、逆に融資を受けられなかった場合に現金が不足しないか
- 資金繰りを時間順に見たとき、経常的な収入と支出にばらつきがないか
- 臨時的な取引での収入・支出はあるか、内容はどんなものか
というところになります。
なぜ資金繰り表の作成が必要なのか?
金融機関は、資金繰り表から「本当に必要な融資金額」と「貸したお金を回収できるか」を協議します。
現金の動きは、嘘がつきにくくこの資金繰り表で、計画が妥当なものなのかを見ています。
実際の資金繰り表は、何か月分作成する必要があるのでしょうか?
あまり長い期間の資金繰り表を作成しても役に立ちませんので。
実際には6か月ほどで大丈夫なことが多いです。
資金繰り表に記載すべき項目は?
入金は
「現金による売上」「売掛金の入金」(手形取引がある場合は受取手形の取立)
出金は
「現金による仕入」「買掛金の支払」(手形取引がある場合は支払手形の決済)
「人件費」「その他経費」
「借入金額とその返済額」のようなざっくりしたもので大丈夫です。
資金繰り表とは?【まとめ】
資金繰り表とは、
簡単に言うと
「経営活動から生じる現金の動きを、現金の入金時期・出金時期に基づいてまとめた一覧表」
のことでした。
融資を受ける可能性がある人は、ぜひ資金繰り表の意味・役割を理解して経営に役立ててくださいね。
大阪谷町の税理士、大山俊郎でした。
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大山 俊郎
大山俊郎税理士事務所代表税理士
同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社
二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事
特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力
ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感
日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導