とりあえず会社を作るのはダメ?相談100件以上受けた税理士が解説
「とりあえず会社を作ろうかな?」
「でも、テキトーに会社を作ってデメリットがあると嫌だな・・・」
このようにお悩みではないでしょうか?
この記事では税理士が会社を作ることに関して知っておくべきポイントを徹底解説します。
結論から言うと、とりあえず会社を作ること自体はOKです。
まず、会社を作ることはカンタンであり、ビジネスを始める前に実際に会社を作ることで、モチベーションが高まる場合もあります。
しかし会社を作る前に、法人と個人事業主の違いや、必要な費用・最低出資額、税金や保険に関する基本的な知識を持っておく必要があります。
会社を作る流れや手続きについても理解しておくことが大切です。
定款作成や登記、銀行口座開設など、サポートを受ける方法も含めて解説します。
会社を作るメリット・デメリットも解説しています。
資本と信用力の向上によるビジネスチャンスや、経営者責任の限定、働き方の自由度はメリットとなりますが、設立費用や運営コストの負担が大きいというデメリットもあります。
さらに、会社でのトラブルを避けるためには、株主や取締役との関係を明確にし、戦略とリスク管理を重視し、税理士や弁護士など専門家との協力が必要です。
「とりあえず」会社を作る前に、この記事を参考に会社設立に向けた準備を整えましょう。
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とりあえず会社を作るのは「あり」です。
とりあえず会社を作ることには、いくつかの理由とメリットがあります。
まず、会社を設立することで、個人ではなく法人としてビジネスを展開できます。
これにより、リスクを分散させることができるだけでなく、ビジネスの信用を築くことができます。
また、会社設立には資本金が必要ですが、最低限の資金で設立できる場合もあります。
このため、自分自身が出資できる範囲内で会社を作ることが可能です。
さらに、会社設立において税理士や行政書士といった専門家に相談することで手続きをスムーズに進めることができるでしょう。
通常、税理士や行政書士は会社設立手続きについては経験豊富であることが多く、手続きの流れや注意点を教えてくれます。
※税理士や行政書士を探す際のコツとして、会社設立について詳しい記事を書いている税理士や行政書士に相談してみるのがおすすめです。
デメリットもある
ただし、会社設立にはデメリットも存在します。
例えば、会社を運営するにあたって費用がかかることや、月々の税金や保険料が発生することなどが挙げられます。
しかし、これらのリスクを理解し、準備を整えた上で会社を設立することでビジネスチャンスを広げることができるでしょう。
会社はカンタンに作れる
会社設立は意外にも簡単に行なうことができます。
まず、事業目的や資本金などを明記した定款を作成する必要があります。
これは、登記申請の際に必要となる重要な書類です。
次に、銀行で資本金を振り込むことで、会社の設立が確定されます。
そして、法人としての登録を行うために、登記手続きを行います。
また、会社設立に関する専門家に相談すれば、迅速かつ円滑に手続きが進められます。
税理士や行政書士は、設立に関する手続きや必要書類の準備をサポートしてくれます。
さらに、オンラインサービスを利用することで、手続きをより効率的に行うことができます。
経営や運営に関しても、税理士や顧問弁護士などの専門家に相談することで、問題が発生した際の対応や、適切な経営方法を助言してもらえます。
これらのサポートにより、会社設立がスムーズに進むでしょう。
会社を作ってからビジネスを考えても遅くない
会社を設立した後にビジネスプランを考えることは、遅すぎるわけではありません。
実際、多くの起業家が、会社設立後に具体的な事業計画を練り始めます。
その理由は、法人としてビジネスを展開することで、新たなビジネスチャンスや資金調達が容易になるためです。
また、会社設立後にビジネスプランを練る場合、既存の企業との取引や顧客開拓がスムーズに進むことが多いです。
法人としての信用が高まることで、より多くの取引先や顧客との信頼関係を築くことができるでしょう。
さらに、会社設立後に事業を始める際には、市場や競合分析を行い、効果的な戦略を立てることが重要です。
専門家に相談することで、適切なアドバイスを得たり、事業計画をより具体的にすることができます。
結論として、会社を設立した後にビジネスプランを考え始めることは、遅くないと言えるでしょう。
適切な手続きや戦略立案により、新たなビジネスチャンスを掴むことができるでしょう。
とりあえず会社を作ることでモチベーションが高まるかも!
会社を設立することで、ビジネスの規模や信用度が向上し、社会的な地位も高まるため、モチベーションが高まる可能性があります。
理由として、会社設立には以下のメリットがあります。
- 資本の調達が容易:株式会社では、株主からの出資を受けることができ、資金調達がしやすくなります。
- 信用力向上:会社としての信用力があるため、取引先からの信頼も得やすくなります。
- 税制上の優遇:法人の利益に対して課される法人税は個人所得税よりも低い場合があります。
ただし、デメリットも存在します。
- 手続きや費用:会社設立には登記や登録が必要で、費用や手続きがかかります。
- 経営責任:取締役や役員が経営責任を負うことになります。
したがって、会社を設立する際には、上記のメリット・デメリットを考慮して自分に適した選択を行うことが大切です。
とりあえず会社を作る前に知るべきこと
会社を設立する前に知るべきことは、まず目的とするビジネスの明確化、費用や手続き、また法人の種類や税金の知識が挙げられます。
次に具体的なポイントを述べます。
上記のポイントを把握した上で、専門家(税理士や行政書士)への相談やサポートを受けることで、スムーズな設立が可能となります。
法人と個人事業主の違いは?
法人と個人事業主の違いは、主に法的な主体性、責任範囲、税制面で異なります。
具体的な違いは以下の通りです。
これらの違いを理解し、自分のビジネスに適した形態を選択することが重要です。
会社を作るために必要な費用と出資額の最低ライン
会社を設立する際には、必要な費用と出資額の最低ラインがあります。
まず、株式会社を立ち上げる場合、資本金の最低額は1円ですが、実際には銀行融資や取引先との信用を考慮して、数十万円以上の資本金が望ましいです。
次に、設立にかかる費用ですが、登記手続きの際に必要な官報・登記費用は約15万円程度です。
また、定款の作成を司法書士に依頼する場合は、その費用も含めると25万円程度が必要とされています。
その他に、事務所の設置費用や企業用の銀行口座開設費用、社判や税理士の顧問費用なども考慮しておく必要があります。
これらを合計すると、会社設立には最低でも40万円程度の費用がかかります。
ただし、最近ではインターネット上で簡単に会社設立ができるサービスが登場しており、安価な費用で会社を作成することが可能です。
最終的には自分の事業内容や資金繰りに応じて、適切な費用を検討することが重要です。
税や保険についてのキソ知識
税や保険についての基礎知識を押さえておくことは、企業経営において重要です。
特に押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 法人税
- 消費税
- 保険
まず、企業には法人税がかかります。
法人税は企業の利益に対して課される税金で、場合によっては住民税や事業税も支払う必要があります。
また、消費税にも注意が必要です。
売上が一定額に達した場合、消費税を取り扱うための消費税申告が義務付けられます。
消費税は売上に対して課税され、その金額を国税庁に申告し納付する必要があります。
保険については、労働者の雇用がある場合、労働保険と社会保険に加入する義務があります。
労働保険は労災保険と雇用保険があり、労働者の働く環境や雇用に対するリスクをカバーするものです。
社会保険は健康保険と厚生年金保険に分かれ、労働者の健康や将来の生活を保障するための制度です。
経営者はこれらの税金や保険に関する知識を持っておき、適切な手続きを行い、企業経営を円滑に進めることが大切です。
会社を作る流れと手続きを簡単に解説
会社を作る流れと手続きの簡単な解説は以下の通りです。
▼会社名の決定 ▼定款の作成 ▼所要の資金を集め、銀行口座に入金 ▼社員や取締役の任命 ▼各種許可申請(必要な場合) ▼法人設立届および関連書類の登記 ▼銀行口座の開設 ▼事業開始
定款を作成し、資本金を払い込んだ上で法人設立届を出すことが基本的な流れです。
必要に応じて、税務署への届出や雇用保険、社会保険への手続きもおこないます。
特に、定款の作成や登記手続きには司法書士や行政書士のサポートを利用することが一般的です。
また、税理士には税務相談や決算申告のサポートを依頼することがよくあります。
以上の手続きを経て設立が完了し、会社の運営を始めることができます。
会社設立は手間と時間がかかりますが、適切な手続きとサポートを利用すれば円滑に進めることができます。
なお、この内容は関連動画「会社設立の全手順とは?【税理士が爆速で解説!】」でも紹介しています。
さらに詳しく知りたい人はぜひご覧ください。
定款作成・登記までのステップ
まずは、定款作成のために株式会社の目的や資本金、株主の構成等を明確にしましょう。
そして、定款には以下の事項が必要です。
- 会社名
- 目的
- 本店所在地
- 出資者と出資額
- 役員(取締役)の選任
- 社会保険や雇用保険の加入根拠
定款が作成できたら、公証役場に定款認証の申請を行います。
手数料は一定額が必要となります。
次に、登記手続きに進みます。登記には以下の書類が必要です。
- 定款認証原本または写し
- 登記申請書
- 取締役の印鑑証明書
- 取締役の住民票等
これらの書類を法務局に提出し、登記手数料を支払います。
無事に登記が完了すれば、会社設立は成功です。
ただし、設立手続きには専門の知識が求められますので、税理士や行政書士と相談することが望ましいです。
サポートサービスを利用することで、スムーズで確実な設立が可能となります。
とりあえず会社を作った後にやることは?
会社設立が完了した直後から、以下のことに着手しましょう。
- 会社の銀行口座開設
- 社会保険や雇用保険への加入手続き
- 消費税の課税事業者登録
- 税理士との打ち合わせ、経営サポートの利用
また、経営においては以下のポイントが重要です。
- 売上・費用管理の徹底
- 財務状況の把握
- 顧客対応の向上
- 効率的な経営運営方法の検討
- 今後のビジネス展開の計画
これらのことを行うことで、会社の運営が円滑に進むでしょう。
税理士や経営コンサルタントとの連携も大切です。
銀行口座開設や経営サポートの利用法
銀行口座開設は、会社の資金管理やクレジット取引の基盤となります。
銀行選びは、金利や手数料、取引窓口の利便性、融資の条件等を比較検討しましょう。
口座開設には、登記簿謄本や定款、代表者の身分証明書等が必要となります。
経営サポートは、税理士や経営コンサルタントをはじめ、専門家によるアドバイスや助言が受けられます。
税金や決算はもちろん、経営戦略や販売促進等の幅広い分野でサポートを受けることができます。
信用保証協会や商工会議所等の団体も、無料や低料金で経営相談を提供しています。
専門家との連携を通じて、より安定した経営を実現しましょう。
会社を作るメリット・デメリットを徹底解説
会社を設立するには、様々なメリットとデメリットが存在します。
本記事では、会社設立のメリットとデメリットについて徹底解説いたします。
まずメリットとして、次の3つのが挙げられます。
- 資本と信用力の向上によるビジネスチャンスの増加
- 経営者責任の限定が可能であること
そしてデメリットは、次の2つのが挙げられます。
- それ相応の知識をつける必要がある
- 設立費用や運営コストの負担が大きい
それぞれを確認し、バランスを考えながら会社を作るかどうか検討してみてください。
なお、この内容はブログ記事「【会社設立】メリットをどこよりも詳しく解説します!【法人成り】」でも紹介しています。
さらに詳しく知りたい人はぜひご覧ください。
メリット1:資本と信用力の向上によるビジネスチャンス
会社設立のメリットの一つは、資本と信用力の向上によるビジネスチャンスの増加です。
会社を設立すると、資本金を集めることができます。
これにより、社会的信用力が向上し、取引先や顧客との信頼関係が築きやすくなります。
また、株式会社や合同会社等の法人格を持つことで、金融機関からの融資が受けやすくなります。
これにより資金調達が容易になり、事業拡大や新規プロジェクトの立ち上げが可能となります。
資本と信用力の向上は、新たなビジネスチャンスを創出し、競争力を高めることができます。
しかし、資本金の増加に伴い、経営責任が重くなることも考慮する必要があります。
メリット2:経営者責任の限定と働き方の自由度
会社設立のもう一つのメリットは、経営者責任の限定が可能であることです。
会社が法人格を持つことで、経営者個人と会社との責任が分離され、会社が負うべき責任を限定することができます。
これにより、ビジネスにおけるリスクや失敗の責任を個人資産に影響させずに済みます。
また、法人として会社を運営することで、働き方や経営の自由度が高まります。
株式会社や合同会社などの法人形態を利用することで、経営戦略や新規事業展開の選択肢が広がります。
さらに、従業員を雇用することも可能となり、自分が得意な分野に集中することができます。
デメリット1:それ相応の知識をつける必要がある
メリットがあれば、当然デメリットもあります。
会社設立には費用や手続きが必要であり、継続的な経営や税務に関する知識も求められます。
また、経営者としての責任や労働法、保険などの法令遵守も必要とされます。
このようなデメリットも考慮し、会社設立が最適な形態であるか検討する必要があります。
デメリット2:設立費用や運営コストの負担が大きい
会社設立には設立費用がかかり、運営コストも負担が大きいと感じる方もいるでしょう。
設立費用には、登記手続きに必要な書類作成や登記費用、定款の作成などが含まれます。
運営コストでは、経営者や従業員の人件費、オフィスの家賃や光熱費、税務や法務に関するサポートの費用がかかります。
設立費用を抑える方法としては、書類作成を自分で行うことや、無料の定款作成サービスを利用することが挙げられます。
ただし、専門知識がない場合は書類作成に時間がかかることもありますし、無料サービスも限定的な内容しか提供されないため、適切なサポートを得ることが難しい場合もあります。
運営コストを抑える方法には、リモートワークやシェアオフィスの利用、アウトソーシングを活用し、必要なサービスのみを利用することがあります。
また、税理士や行政書士に相談することで適切な税務や法務対応ができ、トラブルを回避することが可能です。
設立費用や運営コストの負担が大きいと感じる場合は、これらの方法を試すことで費用を抑えることができるでしょう。
しかし、専門家に相談し、適切な対策を行うことが大事だとも言えます。
とりあえず作った会社でのトラブルを避けるには?
とりあえず作った会社でのトラブルを避けるためには、以下の点に注意して運営することが重要です。
これらの対策を実施することで、会社運営においてトラブルを避けることが可能です。
また、適切なアドバイスを受けるために税理士や弁護士などの専門家に相談することも効果的です。
株主や取締役との関係を明確にする
株主や取締役との関係を明確にすることは、会社運営において大切なポイントです。
株主や取締役との関係を明確にすることで、経営方針や意思決定のプロセスがスムーズになることがあります。
関係を明確にするためには、以下の方法があげられます。
- 役割分担をきちんと決める。役員や取締役の業務範囲や責任を明確にし、円滑な意思決定を行えるようにします。
- 株主総会や取締役会を適切に開催する。定期的に開催し、経営方針や重要事項の承認を求め、意思疎通を図ります。
- 定款に株主や取締役の権利・義務を明記する。会社の運営に関するルールを明確化し、トラブルを防ぎます。
これらの方法で株主や取締役との関係を明確にし、円滑な経営が可能となります。
また、専門家のアドバイスが必要な場合は、法律事務所や税理士事務所に相談しましょう。
戦略とリスク管理が重要
戦略とリスク管理が重要であり、経営において欠かせない要素です。
戦略の理由は、会社が目標を達成し、持続的な成長を続けられるように、経営資源を最適に活用するためです。
具体例としては、市場分析や競合分析を行い、自社の強み・弱みを明確にし、目標達成に向けた施策を立案します。
リスク管理の理由は、事業や経営において様々なリスクが存在し、それらを適切に顧みることで、会社の存続と成長を守るためです。
具体例としては、金融リスクや法務リスクなどの特定リスクを洗い出し、それぞれのリスクへの対応策を練ることが挙げられます。
まとめると、戦略とリスク管理は会社にとって重要な要素であり、適切に取り組むことが求められます。
税理士や弁護士など専門家との協力が必要
税理士や弁護士などの専門家との協力が必要です。
理由としては、彼らが持つ専門的な知識や経験を活用することで、会社経営に関する問題を効果的に解決できるためです。
具体例として、税理士に依頼することで適切な税務申告や節税対策を実施できますし、弁護士によって法律に基づいた契約書作成やトラブル対応が可能となります。
また、経営や事業計画の立案・戦略策定時においても、彼らのアドバイスが役立ちます。
したがって、専門家との協力が重要であり、会社経営を円滑に進めるためにも積極的に利用すべきです。
とりあえず会社を作ってしまう前にご相談を
会社を設立する前に、まずは専門家や経験者などに相談することが大切です。
その理由は、相談者の知識や経験をもとに、自分が把握できていなかったリスクや問題点を発見し、より適切な判断を行えるためです。
相談を通じて、事業計画や組織形態の選択、資金調達の方法などについてアドバイスが受けられ、起業への準備がより充実したものとなります。
それによって、リスクを最小限に抑え、成功確率を高めることが期待できます。
おすすめは大山俊郎税理士事務所
会社設立・法人成りに詳しい税理士が会社設立をサポートします。
まとめ:とりあえず会社を作る準備を
以上から、戦略とリスク管理、専門家との協力、事前の相談が会社設立において重要だということがわかります。
これらを十分に考慮し、準備を進めることで、より成功に近づくことができるでしょう。
今すぐ専門家に相談し、戦略を練り、リスク管理を行い、会社設立に向けた適切な準備を進めましょう。
大山 俊郎
大山俊郎税理士事務所代表税理士
同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社
二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事
特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力
ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感
日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導