【創業融資の後に読んで!】「資金繰り放置」が招いた経営悪化事例
大阪谷町の税理士、大山俊郎です。
弊所に寄せられる資金調達のご相談の中には、
「もう少し早くご相談していただければ…」
というものが多くあります。
きちんと事前の対策をしていれば、問題にならなかった事例も多いのです。
今回は、資金繰りを放置したことが招いた経営悪化の事例をご紹介します。
資金繰りとは?
経営者が行う財務活動には、
- 「お金の管理」
- 「お金の調達」
- 「お金の運用」
の3つの活動があります。
中小企業は持っているお金が少ないので、このなかでも「お金の管理」と「お金の調達」が重要になります。
ですが、知識不足のため、お金の管理・お金の調達について何もしない・何もできない経営者が多いのです。
◆資金繰り放置が招いた資金繰り悪化事例
【事例1】:余裕資金を持たずに経営を行っているケース
商売がそれなりに順調で、毎月の資金繰りも何とか回っているため、資金の調達を怠っている
企業様が多くおられます。
「不測の事態により売上が減少し、慌てて銀行に融資を依頼したが断られてしまった…」と言う
ご相談です。お聞きすると、過去には銀行の方から融資を進めに来ていたとのこと。
「銀行を儲けさせるだけなので断っていた」とのことですが、中小企業の信用力は決して高くありません。
不測の事態を想定し、資金に余裕を持たせておくことは、財務戦略の基本です。
【事例2】:キャッシュフローの管理ができていないケース
「売上を貪欲に増やしていたら、忙しいため人を増やしていたら、突然資金繰りが厳しくなって
しまった。慌てて資金調達に動いたが銀行から良い返事が得られない…」と言うご相談です。
突然資金繰りが厳しくなるような、お金の管理がまともにできていない企業への融資は不安ですので、
銀行の対応は当然ネガティブになります。
売上が伸びて忙しくなる事は本来良いことですので、計画的に資金調達に動いていれば、スムーズに
調達出来ていたはずです。
わずかな事で資金不足に陥りがちな中小企業にとって、キャッシュフローをしっかりと管理することは、必須の財務活動です。
【事例3】:実力以上の返済を行っているケース
本業の稼ぎ以上の返済を行っている企業様も多く見られます。
手元資金が減少していきますので、当然資金繰りが厳しくなります。
問題は、「自社の返済能力の限界を知らないこと」「借入を早く返したいという意識が強すぎること」
「返済のピッチをなだらかにする方法を知らないこと」などが挙げられます。
手元資金が不足してからアクションを起こすのではなく、自社の返済能力を知り、事前に借入金をコントロールしておけば、何ら問題は起きなかった事案と言えます。
繰り返しますが、中小企業は資金力に乏しく、わずかなことで資金不足に陥る危険性を常に抱えて
います。
財務活動をしっかり行うことで回避できるリスクは多くあります。
資金繰り放置からの脱却を目指しましょう。お手伝い致します。
大阪谷町の税理士、大山俊郎でした。
電話でもお申し込みOK
06-6940-0807
【受付時間】10:00〜18:00(土日祝除く)
大山 俊郎
大山俊郎税理士事務所代表税理士
同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社
二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事
特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力
ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感
日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導