【創業融資まとめ記事】自己資金は?審査は?創業融資の疑問に全部答えます
日本金融政策公庫が実施する「創業融資制度」は、起業直後であればあるほど借りやすい素晴らしい制度であるということは何度もお伝えしてきました。
しかしながら、どんな人でもどんな場合であっても借りられるか?といえば決してそうではありません。融資の審査基準がはっきりしない部分もありますが、僕が普段税理士として業務を行う中で気づいたのは、融資を受けられた人、受けられなかった人には一定の法則があるということです。
この記事は創業融資の審査に通る法則はもちろんのこと
- 起業前に知っておきたい創業融資の話
- 創業融資を受けるために絶対に必要なものは?
- 創業融資を受けるための必勝法
- 会社を設立したら読んでおきたい創業融資の話
についてこれまで書いてきた創業融資の記事とまとめてご説明したいと思います。
起業前について知っておきたい創業融資の話
これから起業する人に是非とも読んでいただきたい記事をご紹介します。
独立、起業するということは予想以上に出費がかさみます。その必要なお金とは何かについて具体的に書いてあります。
創業時に起業家ができうる資金調達方法についてまとめています。
起業直後のお金を調達する方法についていくつか書いてあります。
知人・友人はできれば避けたい・・・
金融機関の融資はすぐには受けづらい、と言うわけで登場するのが創業融資です。
起業してすぐの方の方の資金調達方法として一番おすすめなのが創業融資制度です。創業融資制度ができた背景について書かれた記事です。
【創業融資】「起業家に『積極的に』お金を貸してくれる金融機関」なんてあるの?
創業融資制度を行なっている日本政策金融公庫の商品のうち代表的な2つ、「新創業融資制度」と「新規開業資金」の違いについてご説明した記事です。
借金なしは間違い?!会社設立直後だからこそ日本政策金融公庫の創業融資を利用して欲しい理由
「借金なし経営が理想」その考えも悪くないんですが、創業直後の会社ほど創業融資を受けた方がいい、僕の持論をお話します。
創業融資を受けるために絶対に必要なものは?
創業融資を受けたいのであればこれだけは絶対必要なものがあります。
それは「熱意」です。
ただし「熱意」とは「気持ち」ですから当たり前ですが目には見えません。
裏で何か企んでいたとしても「やる気があります!がんばります!」と言ってしまえば一見熱意があるようにも見えてしまいます。
日本政策金融公庫の創業融資制度において「熱意」が融資の条件であることは間違いないのですが、この熱意をどうやって審査するのか?
これはもう決まっています。主に2つの要素です。
創業融資を借りる際に必要な「熱意の裏付け」とはこの2つ!
- 自己資金
- これまでの実績
厳しい言い方をしますが、この2つの「いずれか」がないと創業融資を受けるのは厳しいと思ってください。
自己資金とは・・・
自己資金とは、金額もそうですがそれ以上に計画性の部分が大事です。例えば会社員時代から起業することを夢見て毎月2万円づつコツコツ5年貯めてきた・・・みたいな感じです。
上記の例を計算すると180万円で自己資金の額としては大きいとはいえません。しかしながら計画的に用意を進めてきたというアピールには十分なりえます。
逆に自己資金が500万あったとしてもどこから振り込まれたのかもわからない、お金がポンと通帳に入っている方が不自然であると見られます。
【創業融資】起業家がお金を借りるにはこれがないと始まりません!
自己資金について詳しく説明しています。
【創業融資】起業家が金融機関からお金を借りるときの「自己資金」って具体的には何ですか?
自己資金の定義を超具体的に説明しています。また自己資金がなくても友人に借りる・・・というようなことは僕はおすすめしません。
融資や自己資金にまつわる話として、「連帯保証人になって!」と頼まれることがあるかもしれません。もちろんぜーーーーーったいに引き受けないでください。
ぜーーーーーったいです!
上手な断り方について考えてみました。
実績とは・・・
僕のお客さんでこういう方がいらっしゃいました。老舗の有名料理屋さんで料理人として十数年働いてた人がいました。彼が独立し自分のお店を持つに際して創業融資を受けたい場合、料理人として十数年の実績は、融資を受けて成功させる可能性が高いという評価となり融資を受けるための「熱意の裏付け」となります。
「自己資金」「実績」これが熱意の裏付けとなるわけです。これをまとめた話が以下の記事です。
【創業融資】会社設立直後の創業期でも楽な経営ができる、融資を受けるための条件
創業融資を受けるための必勝法
実際に創業融資を受けるためのコツを業種別にお伝えします。
【創業融資】「介護事業所(有料老人ホーム)」で独立起業する場合に融資を受ける方法とは?
【創業融資】「飲食店(ワインバー)」で独立起業する場合に融資を受ける方法とは?
【創業融資】起業家がお金を借りるにはたった一つの計画書が大事なんです!
計画書が重要、専門性が高いから税理士で経営経験のある人がいい
【創業融資】起業家がお金を借りるときの金融機関との「面談」にはルールがある?
実際に面談を受ける際にはぜひ読んでほしい、面談必勝法です!
創業融資はこういう人にこそ借りてほしい
これはあくまで僕の考えです。こうでないといけないと言うわけではもちろんありません。
僕が税理士として積極的に創業融資のお手伝いをしたいのは・・・
- 会社員から独立しようと思っている方
- 個人事業主からステップアップしようと思っている方
こういう方です。
もちろん全くの新規ビジネス、ベンチャー的なビジネスも志す起業家さんはすごいと思います。ただ創業融資に限ってお話をすると審査に通る可能性は残念ながら高くはありません。
僕は今まで実績を積み重ねてきて事業を拡大したいという経営者の方が着実に創業融資を借りられるよう応援したい、そう考えています。
ちなみに・・・会社をやめないと創業融資を受けられないの?という質問を受けたので記事にしています。
【創業融資】Q&A 会社を退職しておかないと創業融資を受けられないのでしょうか?
結論から言えばやめていなくても借りることは可能ですので、不安なことがあればお問い合わせくださいね。
創業融資は誰でも借りられるわけではありません
またこれについてもあくまで僕の考えということで書かせてもらいますね。
こういう人が創業融資を借りるのは難しい・・・
- 過去に自己破産した人
- 過去に任意整理した人(任意整理とは家庭裁判所に申し出て借金の額を減らしてもらうことです。)
- 犯罪歴(執行猶予中)のある人
これはあくまで創業融資を借りるのは難しいかもしれない、という意味です。決してこういう方の人格、志を否定する気は毛頭もありませんのでご理解ください。
会社を設立したら読んでおきたい創業融資の話
【創業融資】今すぐお金が必要ない起業家も必見!今すぐお金を借りるべき!?
起業直後だからこそ融資を受けていた方がいい理由を会話形式でご説明します。
【創業融資】起業家がお金を借りたあと、お金のやりくりはどうする?
お金を借りた後はきちんと返済計画を立て、資金繰り表を作成することが大事です。
【創業融資】起業家がお金を借りたあとにやること~資金繰り表の作成~
資金繰り表を作ることの重要性についてお話しています。動画つきです。
資金繰り表というと頭が痛くなりそうですが、エクセルはかなりの優れものなので、エクセルがあれば資金繰り表としては十分です。
おわりに
創業融資のまとめ記事と題して、
- 起業前について知っておきたい創業融資の話
- 創業融資を受けるために絶対に必要なものは?
- 創業融資を受けるための必勝法
- 会社を設立したら読んでおきたい創業融資の話
についてご紹介しました。
創業融資とは起業してすぐで資金のゆとりはない、だけれども志は大きい。こういう経営者の方に是非とも活用していただきたい制度です。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
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【受付時間】10:00〜18:00(土日祝除く)
大山 俊郎
大山俊郎税理士事務所代表税理士
同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社
二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事
特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力
ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感
日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導