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起業資金なし!成功させる方法は?【大阪】

大山 俊郎
監修者 大山 俊郎

大山俊郎税理士事務所 代表 大山俊郎(おおやま としろう)
経営者から年間100件以上の相談を受けている税理士。
中小企業を応援することが大好きで「100年続くように会社の経営をサポートすること」を使命としている。夢は日本中の中小企業を「お金が貯まる会社」にすること。
代表的な著書は「SWOT分析を活用した【根拠ある経営計画書】事例集」。

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大阪谷町の税理士、大山俊郎です。

 

「起業して成功したい!」そんな想いを抱いている方が、一番最初に頭を悩ませるのは「お金」の問題かと思います。

 

「起業資金なし…」そんな状態で独立して開業するなんてとてもじゃないけどムリ…。』

 

「起業して、ビジネスを成功させるためにはやっぱりお金が必要」起業はお金がかかるもの。そんな風に考えてしまって、起業することを最初からあきらめてしまっていませんか?

 

確かに、起業しようと思い立ったら、開業資金としてある程度のお金を準備しておくに越したことはありません。また起業した後、ビジネスがうまく軌道にのるまで、生活するためのお金を確保しておかないと不安など、お金に関する悩みはつきないと思います。

 

でも、起業して成功できるかどうかの最終的な答えは、実のところ資金の問題以外のところにあります。

 

ですので、この問題点を明確にし、解決していくことで、お金の不安を乗り越えて、起業を成功させる糸口をつかむことができますよ。

 

今回の記事では、起業を成功に導いていくために、あなたが今、お金の問題よりも先に取り組まないといけない本当に大切な課題を明確にすることで、お金が足りなくても安心して起業を成功させる方法についてお話ししていきます。

 

> 起業への不安を乗り越える方法は 「起業に失敗しないために絶対に必要なものとは?」 も合わせて参考にしてください。

起業に失敗しないために絶対に必要なものとは?

 

起業資金なしで開業はムリ?かかるお金の平均っていくらぐらい?

会社を設立する場合、いろいろな設立費用は必要になってきますが、資本金は1円で設立することができます。また、インターネットの普及によって、開業にかかるコストをかなり抑えて起業することも可能になってきています。

 

とはいえ、起業しようと思い立った時、実際に起業した人たちが、どのぐらいの開業資金を用意していたのか?その平均的な金額はやはり気になるところですよね。日本政策金融公庫の統計によると起業資金として用意した金額で一番多かったのが約600万から800万円。次いで多いのが400万から600万という統計結果が出ています。

 

上記の金額は、日本政策金融公庫の統計なので、融資を受けるためにきちんと事業計画書を作成した起業家の統計になり、起業家全体としての平均金額とは、多少異なる部分もあります。

 

また、あなたがどんな事業で起業を考えているかによって、必要な開業資金も変わってきますので、あくまで参考までにご覧ください。

(ご参考)日本政策金融公庫についてはこちらの記事をご参考ください。

会社設立。融資は、どうやって頼めばいい?【大阪谷町】

起業資金なしという問題より先に解決しておかないとだめな問題とは?

この金額だけ見ると、

 

「開業したいと思ったらやっぱり何百万ものお金を用意しないとだめだ。」

 

「開業資金が貯金できるまで、どのぐらい時間がかかるだろう?」

 

なんて、思われたかもしれません。

 

ただ、起業が成功するかどうかどうかは、開業資金が足りないことよりも、もっと大切な問題があります。

 

その問題、つまり起業を成功させるために欠かせない本質的な要因とは「あなたの事業計画に魅力があるかどうか?」です。あなたが描いている事業計画に魅力がないと、起業して3年後には約半分が廃業に追い込まれてしまうという厳しい状況の中を生き残っていくことは難しくなります。

 

ですのでもしあなたが起業したいと思い立った時は「あなたの事業計画に魅力があるかどうか?」という点をじっくり見直し、お金の問題よりもまず先にクリアしておく必要があります。

 

起業資金なしでもビジネスを成功に導くカギになるものとは?

ではなぜ、起業の資金が不足しているという問題よりも「あなたの事業計画に魅力があるかどうか?」の方が、ビジネスを成功させるために大切なのか?について、お話ししていきます。

 

そもそも、資金力という点では、豊富に資金をかけられる大手企業とははじめからおなじ土俵で戦うことはムリですよね。ですので、資金面では大手企業にかなわない個人が起業して生き残り、事業を発展させていくためには、お金が足りない分アイディアや企画力で勝負するしかありません。

 

ただ、現代は、モノを作れば売れるという大量生産の時代ではなく、顧客のニーズが多様化していますので、アイディアや企画力次第で、スモールビジネスが勝ち残れるポジションを見つけることができます。

 

よく「ピンチはチャンス」と言われますが、不利な条件の中で工夫を重ねたことが、かえってプラスに働いてビジネスが成功したという例もたくさんあります。

 

資金力とビジネスの成功は、必ずしも比例しません。

 

ですので、お金の不安を乗り越えて起業を成功させるためには、まずはあなた自身が情熱を注げるようなビジネスモデルを描き出してください。そして、あなたがこれから起業していこうとする市場の中で、どんな風にビジネスを展開し、どのような方法で利益を出していくかという戦略・戦術をしっかりと描いみてください。

 

そうやって描けた事業計画が多くの人から支持されるような魅力があれば、仮に起業資金なしの状態でビジネスをスタートさせたとしても、支援を受けるなどして、お金が足りない状態でも、結果的にビジネスがうまくいく可能性が高くなります。

 

もちろん、日本政策金融公庫の融資を受ける場合など、ある程度の自己資金は用意しておく必要があります。でも、どのぐらい利益を出せるかがまったく未知数のこれからビジネスを始める起業家にお金を融資するかどうかの決め手となるものも、結局は事業計画書になります。

 

最初からビジネスがうまくいくことは稀ですし、今では有名な企業へと成長している会社も、倒産寸前まで追い込まれるような厳しい時期を経験しています。

 

でもそんな苦しい時期を乗り越えていく力になるものが「このビジネスは必ず成功する」という起業家自身の努力と情熱は言うまでもありませんが、そのビジョンに共感した人々の支援です。

 

起業を成功させるため乗り越えないといけない問題は、いかに多くの開業資金を用意できるか?という問題より、いかに多くの人の支持を集め、あなたのビジネスを支援してもらえるか?です。

 

どれだけ多くの人の心をつかみ、あなたのビジネスに巻き込んでいけるかが、起業して成功するカギを握ります。

 

「起業資金なしではダメかも・・・」とあきらめる前に

起業を成功させるためには、多くの人を巻き込み、支援を受けられるような魅力のある事業計画が描けることが大切です。もちろん、いきなり完璧な事業計画を描くことはできなくても当然です。

 

でも、これから起業するにあたり「あなたのビジネスモデルは多くの人を巻き込み、支持を得ることができる要素を満たしているかどうか?」について次のチェックリストを参考に振り返ってみてください。

 

事業計画の振り返りチェックリスト

  • 事業コンセプトに説得力がありますか?
  • アクセスできる事業ドメインを設定していますか?
  • あなたの事業ビジョンは実現可能ですか?そしてその根拠をきちんと説明できますか?
  • 商品・サービスに、他社との競合に有利な強みや、USP(独自のウリ)ポイントはありますか?
  • 適正な価格設定ができていますか?

 

実際に事業計画を見直す際には、もっと細かなところまで突っ込んで、煮詰めていくことが必要です。

 

ただ、こうして事業計画をブラッシュアップしていく過程で、起業に対するモチベーションが高まり、お金が足りなくても、その問題をクリアして起業を成功に導く糸口が見えてきますよ。

 

まとめ

起業を成功させる本当の要因は、資金のあるなしの問題ではありません。「あなたのビジネスがどれぐらい多くの人から応援され、支援されるか」が本質的な要因になります。

 

起業資金なし、という問題はアイディアや企画で勝負し、何よりも「事業を成功させるぞ!」という強い情熱をもって起業に取り組んでみてください。

 

多くの人を惹きつけ巻き込むことができる魅力的なビジネスモデルを持ち、あなたが情熱をもって起業に取り組むことで、あなたを応援してくれる人もあつまり、お金が足りないという問題も、解決していく方法を見つけることができます。

 

まず多くの人の支持を得られる事業計画を描いてください。その課題がクリアできたら、たとえ起業資金なしの状態からでも、お金の不安を乗り越えて、起業を成功させることができますよ。

 

大阪谷町の税理士、大山俊郎でした。

 

大山 俊郎

大山俊郎税理士事務所代表税理士

同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社

二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事

特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力

ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感

日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導

大山俊郎のプロフィール

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