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起業に失敗しないために絶対に必要なものとは?

大山 俊郎
監修者 大山 俊郎

大山俊郎税理士事務所 代表 大山俊郎(おおやま としろう)

コストアップのメガトレンド。でも価格転嫁は不可能…
そんな時代を勝ち抜く唯一の方法が「強みに集中」し「利益を最大化」すること。まさに「薄利多売経営の終焉」とも言えるこの時代に、中小企業が勝ち抜くための『強み集中モデル』を伴走支援することを使命としている税理士。
代表的な著書は「SWOT分析を活用した【根拠ある経営計画書】事例集」。

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「起業に失敗したらどうしよう…」

起業をしたいと思っても、いざ起業するとなると、起業に失敗することが不安で、なかなか踏み切れないということはありませんか?

この記事では起業するにあたってまず最初に必要な「起業に失敗しないために一番必要なもの」についてお話ししていきます。

起業に失敗しないためにまず乗り越えないといけないもの

起業するということは、自分の力でゼロから新しい事業を始めることになります。

誰に、何を、いくらで売るのか?どこで、どうやって売るのか?そして、何をするべきか、何をしてはいけないのか?すべての判断を最終的にはあなたが下さないといけなくなります。

例えていえば、起業するとは、かつてコロンブスが新大陸を探す旅に出たように、その存在さえ確かではない未知の国を目指して冒険の旅にでるようなものといえます。

目的地までのたどり着くルートを決めるのはあなたであり、しかも、目指すべき目的地まで本当にちゃんとたどり着けるのかという保証は何もありません。

もちろん、無事、目的地にたどりつけた時には、手にする実りは多く、喜びもひとしおだと思います。

その反面、もし起業して失敗した時は、すべてあなたが背負わないといけなくなりますので、不安になるのも不思議ではありませんよね。

起業をするにあたっては、まずその不安を乗り越えていく必要がありますが、これからその乗り越え方をお話ししていきます。

起業に失敗しないために起業するベストなタイミングとは?

起業したいと本気で考えるのなら「いつか」を待っていては、いつまでたっても起業することはできません。

そんな時、今のタイミングで起業して失敗しないだろか?大丈夫だろうか?ということが気にかかるかと思います。

では、起業に失敗しないためには、いつのタイミングで起業するのがベストでしょうか?

帝国データバンクのデータによれば、多くの起業家が実際に起業したタイミングについて次のように回答しています。

起業家が起業を実際に起業したタイミング

  • 事業化できるアイディアを思いついた時
  • 以前の勤務先に勤めたままでは、やりたいことができないと感じて起業を検討し、資金面のメドがついた時に実際に起業した

(帝国データバンクのデータより)

ビジネスを成功させるために必要な3ビジネスの3大資源といえば「1、ヒト 2、モノ 3、カネ」の3つです。

そしてこの3つの経営資源がそろわないと、ビジネスを続けていくことはできません。

上記の回答からも、起業に失敗しないためには「ヒト、モノ、カネ」の3つ経営資源の全てがそろった時、とくに資金面でのめどをつけないと起業するのは難しいというのが、起業のタイミングに関する一般的な考え方だと分かります。

でも、いざ起業しているみると、今度は実は資金面の問題は、起業するうえで大した問題ではなかったという考えを持つようになる起業家が多いそうです。

中小企業庁の統計によると、豊富な資金や素晴らしいアイディアも、起業後には自分の一番の強みにはならなかったと、実に45%(複数回答)の起業家が答えています。

有名起業家を成功へと導いた原動力とは?

では、起業後に起業家を支えてくれた一番の強みとは、なんだったと思われますか?

それがこれから起業する事業にかける「情熱」の強さです。

起業にかける情熱が、安全地帯を飛び出し、事業を成功させることができるのかを感じていただける、2人の有名な起業家たちの事例をご紹介しますね。

「アップル」の創業者、スティーブ・ジョブズは、彼は友人のウォズニアックとはじめてパソコンを作って起業しようとしたとき、手持ち資金はゼロに近い状態でした。

このときジョブズは、ヒューレットパッカード社という大企業に勤めていた天才エンジニアのウォズニアックにこう言ってビジネスに誘います。

「お金は損するかもしれないけど、自分の会社が持てるよ。一生に一度のチャンスだ」と。

 

アマゾンの創始者、ジェフ・ベソスは、当時はヘッジファンドに勤める高給取りのサラリーリマンでした。

でも彼は「インターネットであらゆる商品を販売する」というアイディアを実現させたいうというアイディアに夢中になり、快適で高給がもらえたウォールストリートの仕事を捨て、インターネットという未知の分野で、事業を始めることを選んだのです。

当然、上司や両親などまわりの人はそんな彼の選択には猛反対したり、母親は「新しい仕事は、今の仕事をつづけながらでも良いのでは?」という現実的な提案をします。

でも「世界はものすごい勢いで変わっているんだ。僕も急がないといけない」そう考えていた彼の決意は揺らぐことがありませんでした。

現代社会では、子供でもパソコンを持っていることが当たり前にですが、ジョブズが起業した当時は、コンピューターと言えば大企業だけのもので、ふつうの人が誰でもコンピューターを所有するなんて、考えられないような時代でした。

でも彼は子供でも「パソコン」が使える世界に変えるという夢を現実に変え、アップル社は大成功を収めました。

また、ジェフ・ベソスは、誰もがインターネットの可能性に気づくよりも早く「買えないものなどない。豊富な品そろえのスーパーストア」という構想を抱き、その可能性にかけたのです。

(もちろんいろんな要因はあったでしょうが)この二人の有名起業家を成功へと導いた一番の原動力こそ「起業にかける思いの強さと熱に浮かされたような情熱」です。この情熱がまったくのゼロの状態から世界を代表する企業へと成長させたのです。

ジェフ・ベソスは彼自身は安定した仕事を迷うことなく捨てた一方で、自分を慕い起業したいと集まってきた後輩たちには、こんな助言をして仕事を辞めることをいさめたそうです。

「僕の事業は、冒険だよ」と。

この言葉から、どんなリスクを引き受けても起業をしたいという、ジェフ・ベソスの並々ならぬ情熱がうかがえますね。この情熱があったからこそ、起業をして失敗することへの不安をのりこえて、未知の世界へと、冒険することができたのです。

起業に失敗しないために一番の強みになるものは?

以上のエピソードからも起業に失敗しないために一番の強みとなるのは、やはり「起業にかける情熱」といえます。

もちろん「ヒト・モノ・カネ」が大切なことは言うまでもありません。

でも、もし開業資金が足りなかったとしても、金融機関や両親や兄弟、また友人など第三者から借りて起業することも可能です。

(もしあなたのビジネスプランに誰も資金を貸してくれないとしたら、その時はもう一度ビジネスプランを見直し、その理由をつきつめて考えることが必要です)

でもあなた自身の起業にかける情熱なくして、起業の成功はありえません。

起業してビジネスを軌道にのせるまでには、雇われている立場では向き合うことがなかった、さまざまな課題を乗り越える必要があります。

いくら入念にビジネス計画を立て、準備をしたとしても、想定外のことが起こってくる方が当たり前です。

そして起業して3年後には、5割以上の会社が撤退を余儀なくされるという厳しい現実が待っています。

そんな中で、一発屋ではなく、長期的に事業をつづけ、発展させて生き残っていけるかどうかは「起業にかける情熱への強さ」が生き残っていけるかどうかを左右しているといっても過言ではありません。

もしあなたが起業に踏み切れないときは、「資金不足」の問題以外の場所に、その本当の答えがあります。

その答えを見つけ、問題をクリアしていくことで、あなたの中の「起業にかける情熱」も自然と高まり、起業を成功させる確率も情熱に比例して高めていくことができます。

そうすることで、結果的に起業して失敗するリスクを減らしていくことが可能になりますよ。

【起業に失敗しないために必要なもの】まとめ

起業して3年後には、5割以上の会社が撤退を余儀なくされるという厳しい現実の中で、生き残るためには「起業にかける情熱」が左右しているといっても過言ではありません。

起業するまでは 資金面のメドがついた時に実際に起業するのがベストなタイミングと考えていた起業家たちも、実際に起業した後では、45%以上の人が、起業した後に一番の強みになったものは「起業に対する思いの強さ」であり、資金の問題は後からでも解決できると答えています。

もしあなたが起業に踏み切れないときは、「資金不足」の問題以外の場所に、その本当の答えがあります。

「なぜ、あなたが起業へと踏み切れないのか?」

起業に失敗しないためには、これからの記事をお読みいただくことでその本当の答えを見つけ、起業を成功へと導くための「情熱」を高めていってくださいね。

 

大山 俊郎

大山俊郎税理士事務所代表税理士

同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社

二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事

特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力

ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感

日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導

大山俊郎のプロフィール

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