資金繰りと東洋医学は似ている!その心は・・・
会社経営をしていたら誰もが一度は大変さを感じるであろう資金繰り。
目の前の支払いを滞るわけにもいかないけど長い目線で事業を育てたり何かに投資することも会社にとっては意義があること。その辺のお金のバランスをきちんと把握することで、健全な財務状態の会社になるわけですが、こうやって書くのは簡単ですが実際はとても難しい、僕は税理士として様々な会社を見てきたのでそれを痛感しています。
今回は資金繰りに対する僕の個人的な考え方を書いてみたいと思います。
資金繰りと東洋医学似ているところは何だと思いますか?
今回の記事は、題して「資金繰りと東洋医学は似ている!その心は・・・」となっているわけですがこの・・・に当たる部分、つまり資金繰りと東洋医学の共通点は何だと思いますか?
正解は
どちらも「長期的な目線を持つことで効果を発揮すること」です。
東洋医学のことを説明するために西洋医学と比較してみます。
西洋医学とは?
西洋医学、一般的な「お医者さん」ですね。
なにか体に悪いところがあれば薬を出してもらい、もっとひどいと注射や点滴、それでもだめなら手術をして病気を治しますよね。つまり西洋医学とは悪い部分に直接働きかけるような効果の大きい治療を行うことにより病気を治すわけです。ですから投薬や手術など体への負担もありますが即効性があります。
東洋医学とは?
これに対して東洋医学というものがあります。
東洋医学を治療として行っているのは街中にある整骨院や鍼灸院、または漢方を処方している治療院です。
東洋医学は体を悪くしている症状だけに働きかけるわけではありません。体全体に働きかける療法です。ですからその病気が良くなるだけでなく体全体を良くすることができるのが東洋医学です。また治療に際しても体への負担は西洋医学に比べれば少ないと言えるでしょう。ただし体全体にじっくり働きかける治療のため西洋医学ほどは即効性がありません。じっくり時間をかけて体全体を良くするのが東洋医学です。
資金繰りには西洋医学的、東洋医学的両方の側面がある
資金繰りで会社がうまく行くためには西洋医学的な対処法と、東洋医学的な対処法両方あります。
資金繰りでの西洋医学的改善策
資金繰りにあいて西洋医学的な即効性があってすぐよくなるものと言えば「銀行からの融資」です。
あるいはもしも誰からからお金が借りられるのならばそういう融資も西洋医学的なものといえます。
お金を貸してもらえば手元のお金は増えますから会社の財務状態はすぐによくなるわけです。
資金繰りでの東洋医学的改善策
では資金繰りにおいて東洋医学的なアプローチとは何でしょうか?
例えば・・・お金の支払いがいつも遅れがちである取引先に「今月からはすぐに振り込んでね」って交渉すること。これも東洋医学的アプローチです。
泥臭く交渉しないといけないので大変です。よくなるまでに時間がかかります。
だけどこういうことを一つ一つ解決できたとしたら財務状態は間違いなく根本的によくなります。つまり大変で時間がかかるけれど確実に良くなる。これが資金繰りにおける東洋医学的なアプローチだと思います。
あなたは西洋医学に頼りますか、東洋医学に頼りますか?
どちらだけがよくてどちらかだけがいけないとは思いません。状況に応じてどちらもやって行けばいい財務状態を保てるはずです。
ただ一つ言えるのは経営者1人で財務状態の管理まで行うことは実はとっても大変じゃないのか?と言うことです。
税理士の仕事は東洋医学に似ているかもしれない
会社の「財務状況」とは「人間の体」と似ていると思います。不健康なままでも人間は生きることはできますが、なるべくなら健康な方がいいですよね?それは会社の財務状況も同じです。
苦しいながらも何年も会社を続けているケースはたくさんあります。
でも
- 資金にゆとりがあった方がもっと新しいこと高度なことに挑戦できます
- 従業員に利益を還元することだってできます
会社でやりたいことをやるためには財務状態が健康でないと、つまり資金りがうまくいっていないとできないんです。
僕の仕事税理士も東洋医学的な役割があると思います。僕たち税理士は病気を治すんではなく体質つまり財務状態のシステムそのものを良くする仕事だからです。
税理士は決算の時だけに頼る存在ではない!
税理士の仕事と言えば決算書の作成が思い浮かぶ人が多いかもしれません。だけどもちろんそれだけではありませんよ。
顧問税理士として契約し会社の経営者の方の傍らで資金面での経営アドバイスをさせてもらうことも多いのです。僕らがアドバイスさせていただくことで、時間はかかりますが会社の財務状態を改善することこれは東洋医学と似ているそんな風に感じています。
日々の財務状態をチェックさせてもらうということは、お金を払って家計で言えば財布の中身や貯金通帳を常に見せてもらうようなもの。
「そんなことお金を払ってやってもらわなくったて自分ですればいいのだ」
と思われる経営者の方も多くいらっしゃいます。また心情的には税理士に財務アドバイスしてほしいものの費用的に難しく躊躇しているという方もいるかもしれません。
無理もありません。税理士事務所によって差はあるものの顧問契約料は決して安くはありません。小規模でビジネスをされている方であればあるほどその金額は大きいと感じて当然です。
でも考えてみてもください。
会社の財務と言うのは個人の財布や通帳とは違います。
従業員がいるならばその従業員、ひいてはその家族の生活も懸かっているわけです。僕個人やあなた個人が自分の財布の管理が仮にどんぶり勘定であったとして困るのは自分とせいぜい自分の家族ですみませんが会社はそうはいきません。
一人社長であったりスモールビジネスの方なら背負うものは少ないでしょう。
でもそうすると今度は経理に手間なんてかけられないでしょう。自分一人あるいは小規模で会社の本業をこなさないといけないんです。日々の財務状態を見る余裕なんてないと思うんです。
そういう時に僕たち税理士があなたの会社の資金繰りをチェックさせてもらい、会社の財務状態を健康にするお手伝いができればなぁと思っています。
僕たち税理士もじっくり時間をかけて会社を良くする存在でありたい
病気になってからでは遅い、日々の予防が真の健康に繋がる。
一般的な健康に関する考え方として認知されてることですが、これは資金繰りも同じです。
財務が健康なうちに手を打っておいた方がいいのです。手の施しようのない状態になると融資に頼らざるを得なくなりますが、そればかりを繰り返していても財務体質はよくなりません。そうなってから東洋医学的なアプローチをしてももう遅いのです。
僕たち税理士も日々の資金繰りのアドバイスを通して東洋医学のように長い目で見た時に会社を良くする存在でありたいと考えています。
もちろん僕じゃなくてもいいんです!
今お願いしている税理士がいるのであれその方でいいので資金繰りも一緒に見てもらった方が結果的には財務状況は絶対によくなります。そうじゃないとその税理士はだめです。そんな時は・・・僕にお声がけください。あなたの会社の良くする自信があります。
どうか税理士を会社の財務状況を良くするパートナーとして考えてみてください。
顧問契約料が高いと感じるか安いと感じるかはあなた次第です。
僕も会社の経営者ですから早く結果を出したいのは同じです。誰だって早く利益が上がるほうがいいし、困ったら融資してもらってすぐにお金が増えた方がいいです。
でも目先のことばかりではなく長期的な視点を持つことであなたの会社の財務状況は確実によくなります。そしてそのお手伝いができるのは税理士のみであると確信しています。

大山 俊郎
大山俊郎税理士事務所代表税理士
同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社
二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事
特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力
ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感
日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導