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【起業家】【銀行融資】起業家のための銀行交渉術!はじめから交渉負けしないシクミを作れ!シリーズその③~粉飾決算~

大山 俊郎
監修者 大山 俊郎

大山俊郎税理士事務所 代表 大山俊郎(おおやま としろう)

光熱費や人件費高騰による大幅なコストアップ・・・
しかし、中小企業の多くはコストアップを販売価格に反映できず苦しんでいます。「薄利多売」の時代は終わり、中小企業でも「値上げ」が必須の時代になりました。
この時代を勝ち抜くために、弊所独自の「強み集中」利益最大化経営計画を通して中小企業の支援を行っています。

代表的な著書は「SWOT分析を活用した【根拠ある経営計画書】事例集」。

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粉飾決算とは…

 

粉飾決算とは、決算を実際の業績よりも良く見せるために、会社の帳簿を操作することをいいます。

 

粉飾決算の影響は、関係者によって様々です。今回は、銀行交渉に限ったお話です。

 

実は、粉飾を見抜いたとしても、銀行員は正直には指摘しません。もし、担当の銀行員が、あえて率直に「粉飾してますね!」と言ってきたとしたら…

その場合は「そんな会社に融資をしません」という意味ではありません。

どういうことかというと、例えば担保を取りたいとか、一括での返済を求めてくるなどという裏がある可能性があります。

確かに、交渉を有利にするためには嘘も必要という考え方もありますよね。でも、交渉をするには条件があります。その条件とは、信頼関係があることです。信頼関係の基礎にあるものは、「感情」です。

粉飾決算をすることで銀行担当者の感情を害してしまい、交渉どころではなくなってしまいます。

 

いずれにせよ、粉飾決算は銀行との交渉においては非常にリスクが高いのです。

 

これは実話です

 

これは実話なのですが、粉飾決算がバレて銀行の担当者がやって来たそうです。結局担保をたっぷり取って帰ったそうです。

 

銀行の担当者:

「あなたの会社が粉飾していたんだから、本来は一括請求をかけることもできるんですよ。」

「でも、一括請求をかけると会社潰れちゃうでしょ。そういえば、担保になりそうな物件、持ってましたよね。粉飾は気付かなかったことにしますから、交換条件として担保をください

 

 

・・・とても恐い話ですね。

 

粉飾決算はしちゃだめ?

 

もしかしたら、これから起業する人にとってはピンと来ないかも知れません。

粉飾決算?そんなことしないよ~と思っているかもしれません。

資金繰りが苦しく、今すぐに銀行からお金を借りる必要がある。でも、あなたの会社の業績は悪化の一途をたどっている…

そんな場合でも業績を少しでも良く見せたいという誘惑にかられない自信があるでしょうか?

 

やってないと言い切る!

 

粉飾は犯罪です。決して手を染めてはいけません。

 

しかし、たとえこのように銀行が粉飾を見抜いて、担保提供などの交渉話を持ちかけてきても、認めてはいけません。仮に粉飾していたとしても、やってないと言い切るしかありません。

つまり、「それはどこの部分で、じゃあどうなってて、元帳を出すから調べてください」と。そこまで言い切るほかないのです。つまり、税務調査のようなことを銀行にやってくれというようなものです。

…銀行は税務調査のような帳簿のチェックはできません。

 

もちろん粉飾のやり方にもよります。あからさまに何千万円も売上が立ってないのに立ったような状態にして、元帳を誰が見てもバレるような状態であれば別ですが、そこまででなければ「していない」と言い切ってください。

 

それにしても、粉飾は一度やったら抜け出すのは本当に大変です。いま現在、仮に手を染めているならば、何とかきれいにしていく方法を考えましょう。

 

粉飾決算をしていないなら…

 

まだ粉飾決算をしたことがないなら、これから絶対にしてはいけません。さきほど、「粉飾していないと言い切れ」と書きましたが、人間そう簡単に嘘が付けるものではありません。

社長が認めないだけで、銀行員にはバレている可能性もあります。

「この社長は嘘付きだな」と思われてしまうと、銀行との信頼関係が悪化する恐れがあります。

 

弊所の代表である大山自身が二代目経営者として、税理士として銀行融資の現場を見てきた経験があります。その経験を踏まえて、税務だけではなくこのような銀行との交渉についてもアドバイスしています。

銀行融資についても、ご相談はこちらからできます。

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    大山 俊郎

    大山俊郎税理士事務所代表税理士

    同志社大学商学部卒業後
    父が経営する年商50億の会社へ入社

    二代目経営者として
    現場での下積みから
    会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事

    特に
    ・銀行との交渉
    ・経理の改善
    ・資金繰り
    ・事業承継の対策
    などに尽力

    ある親族との同族問題で自社の株式
    を売却をした経験から
    「会社のヒト・モノ・カネの管理は
    会社と経営者一族の運命を左右する」
    ことを痛感

    日本随一の
    「同族会社経営を経験した税理士」
    として事務所を開設し
    「会社にお金を残す節税マニュアル」
    を開発
    全国の同族会社の経営者・法人経営者
    向けに「会社を強くする仕組み作り」
    を指導

    大山俊郎のプロフィール

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