ガソリン代ってどうやって経費に入れるのですか?
【税理士さんに言われたので・・・】
経営者さんで、税理士さんがついていないか、 税理士さんに会うのは年1回だけ… というケースは結構多いですよね。
経営者さんに、よく聞かれることに、 「ガソリン代って、どれぐらい経費に入れていいの?」 があります。
そういう方に、「今まではどうやって処理してるんですか?」 と聞くと、
「60%やったら大丈夫って税理士さんに言われたからそうしてる」
「50%ぐらいにしとかないと税務署に印象が悪い、って税理士さんに言われた」
というお答えが非常に多いです。
【「経費」って何なのでしょう?】
創業時にこそ、 このあたりをしっかり考えて、ルールにしておく方がいいと思います。
その前に、「経費」というものの考え方なのですが、 「売上を上げるために、必要と(税務署が)考えられる出費」 というのが大原則です。
つまり、先ほどの「50%」「60%」というのは、 実際に売上を上げるために、 仕事と仕事以外で50%ずつガソリン代を使っているのであれば、 それで申告するのがベストになります。
でも、たいがいの経営者さんの実際を聞いてみますと、 「実際は90%ぐらい仕事用やで。だって家すぐそこやし(笑)」 というお答えが多いんですよね。
【結局、どうしたら?】
さて、では結局どうすればいいかと言いますと、 カンタンでもいいので、走行距離を週1回ぐらいの頻度で エクセルやノートに付けていって下さい。
それで仕事と仕事以外のだいたいの使用割合が出ると思います。
それを税理士さんに渡して、あとは「使用割合で経費にしておいて」と伝えれば大丈夫です。
これを「家事按分」と呼びます。 それでも50%程度にすべきという税理士もいると思いますので、 そこは交渉になるのかも知れません。
【まとめ】
●売上を上げるための出費が(税務署が認める)経費になります。
●ガソリン代は、(だいたい)何割ぐらいがビジネス用か、計算してみましょう。

大山 俊郎
大山俊郎税理士事務所代表税理士
同志社大学商学部卒業後
父が経営する年商50億の会社へ入社
二代目経営者として
現場での下積みから
会社のヒト、モノ、カネ管理まで従事
特に
・銀行との交渉
・経理の改善
・資金繰り
・事業承継の対策
などに尽力
ある親族との同族問題で自社の株式
を売却をした経験から
「会社のヒト・モノ・カネの管理は
会社と経営者一族の運命を左右する」
ことを痛感
日本随一の
「同族会社経営を経験した税理士」
として事務所を開設し
「会社にお金を残す節税マニュアル」
を開発
全国の同族会社の経営者・法人経営者
向けに「会社を強くする仕組み作り」
を指導